動物販売業者の責任


 

動物の適正な飼養保管という飼い主としての責任を果たすためになすべき基本的なことは、終生飼養の心構えを持つことと、その動物の生態、習性、生理等を理解し、これに配慮した飼養を行うということです。そのためには、それらに関する知識、技術の修得が必要となります。 

 

動物愛護管理法が動物販売業者に、販売に際してその動物に関する情報、適切な飼養管理のための必要な情報を購入希望者に説明するよう責務を課したのは、これをもっとも効果的にサポートしようとするものです。 

 

したがって、この説明責務は、動物の販売業の社会的な責務として、動物販売業を営む者すべてに課せられています。法第8条による届け出義務を課せられている動物取扱業者だけでなく、例えばインターネットなどを用いた仲介販売業者なども含め、全ての動物販売業者に課せられているものです。 

 

また、動物販売業を営む者がこの責務を果たすためには、経営者は購入者に対し適切な説明が行えるよう従業員に対する平素からの教育、指導が必要です。 

 

近年、野生由来の爬虫類・哺乳類のペット動物が増えていますが、これら野生由来の動物については、生態や習性、飼養方法などがあまり知られておらず、また、犬や猫などの家畜と異なり、人と生活を共にした種としての歴史的経験が浅いか、全くないものが多く、その飼養は難しいものであること、譲渡が難しく、家畜以上に人と動物の共通感染症に注意が必要であること等を説明する必要があります。

 

「家庭での飼養に向かない動物」、「購入者の飼養能力を明らかに超えると思われる動物」が、熟慮されることなしに安易に購入されることがないよう、販売者としての社会的役割、責任を踏まえた積極的な姿勢が望まれるところです。 

 

なお、本マニュアルで取り上げられなかった動物種についても、販売に当たっては説明の責任はありますので、業者は販売する動物全てについての生態、習性、生理や適切な飼養管理方法等について資料等を揃え、修得しておく必要があります。 

 

 

 

 

以上、環境省/ペット動物販売業者用説明マニュアルより抜粋