子犬の社会化期


 

「子犬の引渡し時期は生後50日以上がもっとも望ましいといわれています」

 

初めて犬を飼われる方は「なんで?」と思うかもしれませんね。「もっと小さいうちにほしい」と思われる方もいらっしゃるでしょう。でもそれより早く受けとってしまうと、母犬や兄弟犬とのふれあいや学習期間が足りないため、社会性に欠けたり問題行動を起こす犬になってしまう可能性が高まってしまうのです。

 

あまりなじみのない言葉かもしれませんが、この大切な生後3週齢から12週齢の期間を社会化期といいます。

 

この社会化期はとても重要なのになぜか日本の法律のなかに具体的なものは存在しません。しつけがうまくいかない、無駄吠えがやまないなどの理由から飼いきれなくなり、保健所行きになる犬も多く存在します。

 

これは社会化期の問題要因も多く含まれているはずです。

 

殺処分の数も減りつつあるとはいっても未だ無くならない。「衝動買いはやめましょう」、「捨てないで」など、殺処分を減らそうと訴えかけるパンフレットなどが環境省から発行されていますが、なぜかこの社会化期についてのパンフレットは一切存在しません。何か矛盾を感じます。

 

ちなみに保健所に行って社会化期についての資料を請求したらこんなテキストを渡されました。全16ページほどの「犬のしつけテキスト」というもの。そしてその中身を見てみてビックリ。社会化期に関する内容はわずか5行に集約されています。その内容は「社会化というのは、相手を社会的存在として受け入れて、つき合っていけるような正常な行動がとれることをいい、社会化がうまくできていない子犬はしつけにくい犬となります。社会化期(4週齢以降~12週齢)に人間や他の犬、繁華街、雑踏、車など、いろいろな刺激になれさせることが必要です。」とあります。

 

これでわかりますか?人間や他の犬、繁華街、雑踏、車などとありますがこれ?あってるのでしょうか?ひとつも母犬や兄弟犬のことが載ってませんし、すべてのタイミングも全くわかりません。これで社会化期を知れといわれても「?」が頭の中で増えるだけで、逆に混乱してしまいます。

 

残念ですが今の日本のレベルはこの程度です。もっというとこんなレベルの中で子犬達は売買されてきたのです。そして今現在も。