老犬の介護


 

犬も歳をとります。人間と同じく、あなたと同じく歳老いて行きます。犬の寿命はおよそ10年~15年。あなたよりも5倍以上もの早いスピードで一生を終えて行きます。犬を飼うということは「責任を負う」ということです。もし犬を飼うことになったら、あなたはその「責任」をしっかり果たさなくてはなりません。

 

初めて犬を飼われようとしている方は、もし、愛犬の介護が必要になったらどんなことが起こるのか、あらかじめ知っておきましょう。

 

■犬の介護とは

犬の介護も人間の介護と同様、家族の協力が何よりも大切になってきます。犬自身もいうことがきかない体に苛立ちやストレスを抱えることもあります。そのため、飼い主にもいろいろな負担がかかることもあります。なので誰か一人に任せるのではなく、みんなで助け合いながら行うことが何よりも必要です。

 

■食事

歯がなくなってしまってる場合は、ふやかしたフードや手作りのおかゆなどを与えます。寝たきりでも自分で食べることができるなら、お皿を近くに持っていくなどして自分で食べさせます。自分で食べることができなようであれば注射器などを使って流動食を食べさせるなどの工夫が必要になります。また、食べ終わった後の口のまわりを清潔にしてあげます。

 

■トイレ

トイレ以外の場所で排泄をしてしまったり、垂れ流したりしてしまうようになったらオムツなどを利用し、サークル内での生活環境をつくってあげることが必要です。足腰が弱っている場合は、固いウンチの時に手助けが必要になることもあります。また、排泄後は清潔にしてあげます。

 

■散歩

歩きたがる場合は胴輪などを使って短い時間を散歩させてあげます。歩けない場合は、抱っこしたり、カートを使って日光浴をさせてあげると喜びます。

 

■その他

寝たきりの場合は、床づれにならないように寝床にクッションやスポンジなどを敷くなどの気配りも必要になります。歩くのが不自由な場合は、家の中の段差をなくしたり、床が滑らないようにしてあげることも必要です。いずれにしても、犬の立場になって考えることが何よりも必要となります。

ここで上げたのは、ほんの一部分に過ぎませんが、私達人間の老人介護と変わりないといういことはおわかり頂けたと思います。愛犬は、あなた以外に頼れるものは存在しません。そして、何よりもあなたと一緒に居たいのです。どうかそのことをお忘れなく。

 

■補足

犬は何歳から老犬?

遺伝や飼育環境、犬種により違いはありますが、おおよその目安としては7歳頃が人間でいう中年期にあたります。この歳を過ぎたあたりから今まで以上の健康管理に気を配ってください。犬は一般的に加齢にともない、聴覚、視覚、嗅覚という順に各機能が衰えていくといわれています。ですのでしつけも言葉だけではなく身振り、手振りなどの体を使った方法を若い頃から取り入れてあげることも大切になるでしょう。